その1
エイジング毛の縮毛矯正と通常の縮毛矯正の違いについて書きたいと思います。
エイジング毛とはなんぞやというのは過去記事を見てください。
基本的にエイジング毛専用の縮毛矯正薬剤はありません。
既存メーカーの薬剤を組み合わせて施術します。
よくお客様から
「どこのメーカーの薬剤使ってますか?」 「どこのメーカーの薬剤がお勧めですか?」
みたいなこと聞かれますが一概に答えられません。
なぜかというとenvieの縮毛矯正の場合10種類以上の多様なメーカーの特徴の異なる薬剤を
髪質や癖の具合やダメージに合わせて100パターン以上の配合から使い分けるので、
単一メーカーでお薦めすることはできないのです。
そもそも大手メジャーなメーカーの薬剤は在庫としてはあるけどエイジング毛にはあまり使いません。
最近の縮毛矯正薬剤の傾向として高Ph、高アルカリ、高還元剤(チオ換算濃度)で艶の出るトリートメント高配合で
短時間で誰でもスッキリツヤツヤに伸ばしますっていうのが多い。
これは健康毛とか若くて強い髪には有効なんですがエイジング毛には向いてないと考えてます。
メーカーにも(超強い)、強い、普通、弱い、(超弱い)みたいに3〜5のラインナップがあるんですが、
それじゃ不足だと僕は思ってます。
弘法大師みたいにすごい人は薬剤(筆)にこだわらなくてもいけるかもしれませんが、
僕は薬剤も技術もこだわりたいのです。
僕は通常毛とエイジング毛での一番の違いは「ストライクゾーン」の違いとと思ってます。
通常毛は「ストライクゾーン」が広い。
とにかく薬剤が浸透して作用すれば癖は伸びるので上記のような流行りの薬剤で伸びます。
エイジング毛は「ストライクゾーン」が狭い。
しかもちょっと「ストライクゾーン」外すとその場は良くても1ヶ月後2ヶ月後に髪パッサパサになります。
髪質も人によってもすごい違うし、なんなら生えてる場所によっても髪質が全然違う。
カラーの頻度、アイロン使用の有無、ホームケアの質、
美容院でのケアの質等々の違いが顕著に出るのがエイジング毛。
なので同じお客様でも3ヶ月ごとにコンスタントに施術する場合と1年ぶりの施術では薬剤が変わります。
薬剤の話とかストライクゾーンの話はもう少し詳しく別途書きたいと思います。
ちゃんと施術すれば、すごい細くて繊細な髪質でも、60代70代の方でも、縮毛矯正出来ます。
その為の技術と薬剤とトリートメントだと思ってます。
美容室envie