骨粗鬆症のような事が髪にも 高円寺|美容室envie
2016年 12月 07日
「昔は骨は丈夫な方だったのに〜」と呪文のように繰り返すようになりました。
同じ位の頻度で「髪も薄くなったわ〜って」言います。
骨粗鬆症で寝たきりとかなったら困るので調べると
女性が閉経するとエストロゲンと言うホルモンが減る事が骨粗鬆症になる原因のようです。
年齢で言うと50歳前後から骨密度の低下が起こりやすくなるそうです。
では男性はどうかと言うと男性でも女性より遅いものの60〜70台になると骨密度の低下は起こる様です。
骨と言うのは身体の構造を司るものなので皆さんが骨密度などを気にします。
では髪はどうでしょう?
髪にも「毛粗鬆(もうしょしょう)」という言葉があります。
30歳頃を境に髪の内部のタンパク質の密度が低下して乾燥しやすくツヤがなくなって来ます。
髪のタンパク質の密度が低下するとカラーやパーマなどでダメージを受けやすくなります。
カラーやパーマをしていなくても何も手入れをしないと毛先は日々のシャンプーやドライヤーなどで
傷みやすくなります。
毛粗鬆が進んだ髪はphやアルカリに弱くなる傾向にあります。
カラーのphは10前後と凄く高いので若い頃よりもカラーでのダメージが深刻になります。
パーマもph9といったようなphの高い薬剤では無くアルカリとphを抑えた薬剤を使う事をおすすめしています。
例えば結構流行ってるイルミナカラーとかは色は奇麗ですがphやアルカリが高いので
毛粗鬆の髪には僕なら使いません。
※イルミナカラーは色表現は凄く奇麗で配合成分も良いので毛粗鬆じゃ無ければアリだと思います。
他にもほとんどの大手のパーマ液、縮毛矯正薬剤などはアンビーで普段使うよりも
かなり高いアルカリと高いphです。
アルカリやphを下げると薬剤の浸透が悪くなりますので、使いこなすにはコツと経験と知識が必要です。
僕は美容師になって20年ほど経ちましたが日々勉強で、仕事を簡単だと思った事はありません。
こんなこだわり職人のような仕事じゃなくても今は誤摩化す方法が沢山あるし、なんとなく奇麗に見える薬剤も開発されています。
僕は「何となく」では満足出来ないのです。
目の前のお客さまと許されるなら5年、10年、15年と髪に責任を持ちたいのです。
「今、なんとなく」ではなく「ずっと、信頼」されたいと思うので
技術も知識も研鑽して満足する事はずっと無いんだと思います。
やっぱりアンビーは違うなと思って頂ければとても嬉しいです。
高円寺の美容室envie