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envieの店長、松宮のブログです。縮毛矯正やデジタルパーマが得意な美容師として、薬剤のことや美容の難しい理論をできるだけ簡単に書いてます。プライベートやくだらないことも書いてます。。。


by envie02

水のダメージってなんなん?

最近お客さんに良く聞かれるので
ちょっと調べてみました
水のダメージっていうよりパ○ンテーンの
銅イオンがなんチャラってアレです。
水のダメージってなんなん?_f0216597_14344144.jpg


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まず最初に思ったのが金属イオンならまだしもなんで銅限定なん?てこと

日本の水はほとんどが軟水とはいえ微量の金属イオンが含まれます。
カルシウムとかマグネシウムとかですね
地域によっても違いますが水道水の硬度は30〜50くらいが多いんです。

これは1Lに30〜50mlの金属イオンが含まれているということ。


んじゃ銅イオンはっていうと基準として1ppm以下となっています。

このppmてのは百万分率といって100万分の1
コレに対してmlって千分の1単位なので
単位が1000倍差があるってこと

つまり30〜50mlをppmに換算すると30000〜50000ppmとなります。


カルシウムとかマグネシウムとかもちろん銅イオンを含む金属イオンが
高度が少ないって言われる軟水でも
30000〜50000のなかの1以下です銅イオン。


これがダメージの原因て決めつけるんは無理あるんじゃね???



というのが僕の初めの見解、だったのでさほど調べたりはしませんでしたが。



あまりにも聞かれるので
ちょっと調べる事に


まず前提条件として髪に対して金属イオンはあまり良く無い

これは正解と思う


よく海外とかの硬水とか
海水とか
硬度の高い温泉とか
井戸水とか

こういうの使っていると
髪がパサパサして硬くなります。


これが髪に金属イオンが堆積してる状態。


こういう超硬水のなかには1000とか2000という硬度を
持つものもありますからね(ちなみに300以上を硬水といいます)



これだけ硬度が高ければ(金属イオンが多い)ならダメージの原因てわかるんですよ



でもねえ、、、30とかの硬度だと0.001とかですよ。。銅イオン



ま、パン○テーンの言い分を見てみましょう
”業界初!ダメージブロッカー配合!!”
水のダメージってなんなん?_f0216597_14351370.jpg

「ダメージブロッカー」←コレを売りたいわけですね


これを調べてみると


ふむふむ



まあ予想どおりなのですが
ちょっと優秀なキレート剤みたいですね

通常のキレート剤(金属イオンを髪に付きににくくするもの)
はカルシウムとかマグネシウムに優先反応するけど
ダメージブロッカーはカルシウム、マグネシウムにも銅にも反応するっぽ


以上!!



まあ銅イオンがどれほど付着するかはしれませんが
含有量から見てもどーかんがえても微量


それがダメージをおこすのはあるか無いかの2択ならあると思う。


でもきっとちょっぴり。。。。
他のダメージの要因のが大きいと思うけどな。。。


こういうのに限らず広告って
嘘じゃないけど大袈裟だったり
ある一点からの優位性のみをクローズアップしたのが多く見られます。

たまに見るトリートメントが髪を傷めるみたいな理論も
同じような手法ですよね。。。

個人的には
前からずーっっと言ってるんですが
何事もバランスなんだと思うんです

万能なものも、魔法も無くて
一つ一つ積み重ねとバランス。

自分はきちんとした知識と技術を持って
お客様に相対せる美容師を目指したいなと思います。


あ、調べてったらLUXが真っ向から銅イオン否定してる広告見つけましたw
luxのページ


まあこういうのわざわざ書くって事はパンてーん売れてるんでしょうね(笑)


高円寺の美容室envie
by envie02 | 2013-05-05 14:39 | 美容の事