中間処理での炭酸泉とバッファーなどへの雑感
2012年 10月 13日
さて今日はこれも良く聞かれる
カラーやパーマで
炭酸泉したらバッファーしなくていいの?とか
炭酸泉とバッファーはどっちが良いの?
みたいな質問
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個人的にはどっちも使いようだと思うのですよ。
タイトルにもあるように今回の話のメインは「中間処理」です。
なんでかって言うと作用の違いがでやすいと思うから。
作用と言っても
炭酸泉もバッファーやアルカリキャンセル的な薬剤もどっちも
phをアルカリから弱酸性〜中性に引き下げる役割をします。
中間処理水洗の考え方は
クリープなどと矯正やデジなんかではまたちょっと違うと思うのですが
とりあえず矯正やデジなどの場合
しっかり薬剤流して
中間でバッファーする人、しない人いますよね?
これってそれぞれの主張はあるのでどっちが良いとかは省きますが
とりあえずバッファーした場合と炭酸泉の違いについて説明します。
簡単に説明すると
炭酸泉はアルカリや還元剤をお湯よりもしっかり除去しつつ
炭酸のもつ弱いph調整作用によってphを下げます。
バッファーは酸を髪に残留させてアルカリと反応させる事でphを下げます。
この違いは例えばそれぞれ炭酸泉とバッファーで処理した毛束が同じphまで下がったとします。
これを数時間後測定すると炭酸泉の方はphがやや戻ってしまいます。
これは内部にまだ残留してるアルカリの影響です。
一方バッファーの方は処理剤の「酸度」にもよりますが安定しててさほど戻りません。
つまりはバッファー剤のが長時間安定してphを保てます。
なぜなら「酸度」が強いほど髪に酸が残るから。
髪に酸が残るとキレート錯体てのが出来てパーマがかかりにくい髪になるリスク高くなるんです。
さらに酸が残った状態で熱とか入れたらさらに。。。。
これが中間処理でバッファーしない派が気になる理由です。
じゃあアルカリの残ったままでph高いままで良いんかい???ってのもある。
炭酸泉は短時間ならph下げたままでいられます。
phってのは水分が無いと変化しないので乾かしてしまえば変化しません。
さらに炭酸泉のメリットは髪に残留しないのでキレート錯体を起こさないこと
サロンでは矯正やデジパーのあと炭酸で中間処理したらすぐ乾かすか、乾燥や加熱行程行きますよね?
なので
中間処理ではサロンで技術してる程度の短い時間ならバッファーいらないんじゃ?ってのが僕の見解。
後処理なら分かるけど、炭酸泉で処理してあればさほど強い「酸度」いらないと思う
いろんな意見はあると思いますが僕のサロンはこういった見解のもと
施術を組み立てています。
アルカリをそのまま残すのはもっての他ですが
アルカリを気にするあまり新たなリスクを作る必要は無いんですよね。
炭酸泉が無い時代は同じリスクでも出来るだけ少ない処理選ぶって大事でしたが、
炭酸泉があればもっとリスク減らせると思うんですよね。
あなたは
アルカリをガンガン強い酸度で封じる処理と
アルカリを炭酸泉で出来るだけ除去して、最後に少し酸でアルカリ対策するのと
どっちが髪に良いと思いますか?
なんか文章長くなってしまった。。。