envieの店長、松宮のブログです。縮毛矯正やデジタルパーマが得意な美容師として、薬剤のことや美容の難しい理論をできるだけ簡単に書いてます。プライベートやくだらないことも書いてます。。。


by envie02

ヘナでパーマや矯正がやりにくくなる事への雑感

なぜか最近ヘナの事良く聞かれるようになった
ちなみに僕は別にヘナそんな詳しい訳ではないです。

ヘナには良いところも有ると思うし、使いにくいというか何でも使えば良いってものでは無いと思う。

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去年くらい?からビビり直しで見た目より修復しにくい髪が多くなって来た。
その人達の履歴を聞くと
全ての人に共通してるのが「ヘナをしている事」でした。

昔からヘナをするとパーマがかかりにくいってのは美容業会では言われて来たし、
自分でも感じていた。

でもなぜ「パーマがかからないのか?」まではわかっていなかったので自分なりに調べてみた。

ヘナの主成分の一つあタンニンもしくはその前駆体。
これが作用して
髪のツヤを出す、ハリコシを出す、サラサラにする。
などの効能を生み出している。

このタンニンがどういうものかというと
古来から皮をなめすのに使われていた成分。

※なめす wikiより抜粋※
動物の皮は、一般にそのままだと固くなったり腐敗してしまったりする。これらを防ぎ、皮を柔らかくして耐久性や可塑性を加え、皮革として利用するために必要な作業がなめしである。なめし加工を施すことにより、単に動物の皮膚だった”皮”から、製品に使われる”革”へと変化する。
なめしの工程では、腐敗しやすい動物の脂を除き、たんぱく質 (主にコラーゲン繊維) を変性させる。また、柔らかくするために主に合成の脂(リンスと同じ)を再度入れる(加脂)。
原始時代、人類は自らの唾液で皮をなめしていた。古代になり、植物に含まれるタンニンを利用してなめす方法が開発され(タンニンなめし)長らく使用されてきた


皮のタンパク質(コラーゲン)、髪のタンパク質(ケラチン)の違いはあれど
タンニンによってタンパク変成を起こしているのではないかと推測される。

タンニンはタンパク質と複雑に絡み合って強固な「塩」を作ります。
こうやって一度強固な「塩」となったタンパク質は元には戻りません。

この「塩」は疎水の性質を持っているので
水を弾き、光沢(ツヤ)や堅さ(ハリコシ)を生みます。

つまり擬似的に健康毛に近い状態を作るので
トリートメントとしては高性能だと思う。


しかし


タンパク質を変成させて出来た「塩」は元には戻らないので
髪本来の機能を阻害したり、薬剤の浸透を阻害したりする危険性があると言う事も
推測出来ます。

どこまでタンパク変成がすすむのかは個人のレベルでは調べようが無いのですが
実際サロンワークでは
ヘナ毛にパーマがかかりにくいと言っても
薬剤を調整することで対応出来る事も多く
健康毛にちかいキューティクルが整った髪では
さほど大きな問題が無いように思う。

でもハードダメージ毛や
縮毛矯正、デジパなど既に熱変成を伴っている髪などは
キューティクルの欠損も多く、タンパク質の流出も多い。

この髪にヘナを繰り返し行えば
パーマがかかりにくい状態が多くなると思う。

これが究極のダメージ毛「ビビリ」となればもっと事態は深刻です。

ある程度修復の可能性の髪でもヘナをしてしまったばかりに
イマイチ。。。って事も充分に考えられます。
(ビビリ修復後のヘナならある程度理解出来ますが、、、)

これは天然へナだろうがケミヘナだろうが
ヘナや無色ヘナ(アワルなど)の主成分の一つがタンニンですので同じです。

ヘナ自体はスゴく優秀なものだと思いますし
自分もまだ勉強不足な分もありますが少しでもお客様の為になるよう
ヘナの弊害や性質なども理解してお客様に提供していきたいなと思います。


追記
なめしの説明で「加脂」というワードが出ますが
これは髪でも言えます、ヘナにオイルを加えたり脂分の多い植物やハーブをミックスすることで
「加脂」して柔らかさを出しているんですね。
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by envie02 | 2012-10-07 14:58 | 美容の事 | Comments(0)