美容室envieの縮毛矯正について
○しっかりとした毛髪診断
以前の縮毛矯正の履歴、普段のアイロンやコテ使用の有無、癖や傷みが特に気になる箇所をお聞きします。
上記の情報を元に、現在の髪の状態を根元の癖や中間〜毛先の状態を目視、手触り等で髪質やダメージレベルを判別します。
その他疑問点を質問させていただきまして総合的に本日の薬剤を部位やダメージ別に設定します。
○こだわりの薬剤
薬剤が髪に与えるダメージは縮毛矯正ではとても重要なポイントとなります。
envieでは従来のとても強い(SH)、強い(H)、弱い(S)の区分では区分せずに
アルカリ度、アルカリ剤種別、還元剤濃度、還元剤種別、Phを髪質に合わせて選択します。
2024年現在ではメイン薬剤10、補助薬剤4種の計14種の薬剤を使用しています。
同じレベルのダメージと癖の強さでもでも10代20代の髪と50代60代の髪では
薬剤の反応とダメージが変わる為に多くの選択肢と知識が必要となります。
○薬剤塗布と薬剤の塗り分け
同じ人でも髪の生えている部位によって癖の強さや髪の細さ等の条件は変わります。
揉み上げやこめかみの周辺と襟足は髪が細い人が多く癖が強い場所も個人差があります。
ダメージレベルも前髪や髪の表面付近は他の場所に対してダメージが強い事が多いです。
中間部に癖が戻っている場合も比較的多い等の諸条件を踏まえて
お客様専用に2〜5種の薬剤を調合して部位やダメージ別に丁寧に塗り分けます。
○中間処理とトリートメント
envieでは縮毛矯正にはトリートメントが必要と考えています。
縮毛矯正の1液には髪の結合を切る効果があります。
その効果の過程でどうしても髪の栄養素が抜け出でてしまいます。
抜け出た栄養素や元から髪に不足してる栄養素をトリートメントや中間処理等で補ってあげる事で
ダメージの軽減に繋がる為に縮毛矯正の施術時は中間処理にメインのトリートメント処理を行なっています。
縮毛矯正の1液の薬剤をを流すときに炭酸泉を使用するのをお勧めするのは
髪に残留するアルカリを除去してダメージ軽減ができる事と
髪のPhを等電点に戻す事でコンディションを整える事を目的としています。
○アイロン操作
アイロン操作は縮毛矯正で癖を伸ばすとても重要な要素です。
envieではダメージ軽減の観点から薬剤を弱目に設定することが多いです。
通常では薬剤で癖を伸ばして補助としてアイロンをすればいいのでススっとアイロンを通せば良いのですが、
薬剤を弱く設定した場合はアイロンを丁寧にしなければ癖は伸びません。
envieでは通常の半分のスライス(5mm程度)でしっかりとアイロン操作をします。
頭は丸いので横だけのアイロン操作だけでなく斜めスライスでも全体をチェックします。
特に気になる前髪や揉み上げは細かい操作が出来る細いアイロンを使用することもあります。
○2液処理と後処理トリートメント
縮毛矯正の2液には髪の結合を繋げて真っ直ぐな状態を固定する効果があります。
通常では5〜7分ですが、envieでは酸化不足を防ぐ事を目的に10〜15分しっかり酸化させます。
後処理でのトリートメントはシャンプー台で施術を行います。
髪のコンディションを整えながら中間処理で補った栄養素をとじ込めてしなやかさと潤いを補います。
いつも考えながら仕事してる内容を書いてみたのですがいかがでしたでしょうか?
こうして書いてみるともっとしっかり説明したほうがいいのか、要点だけ話すのが良いのか迷いますね。
僕自身は長いうんちく言われると飽きてしまうタイプなので(笑)
松宮
高円寺の美容室envie
オンラインショップがリニューアル